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30代女性の下肢静脈瘤治療例

下肢静脈瘤は50歳以降で治療となることが最も多いですが20代、30代でも治療が必要となることもあります。

この方は20代の妊娠、出産がきっかけで下肢静脈瘤ができ始めて、出産後はましになっていたもののその後立ち仕事を続けていくうちにだんだんと瘤が目立つようになってきました。

ふくらはぎに瘤を認めます。血管エコー検査でも大伏在静脈というふとももの内側を走る血管が太く拡張していました。

治療としては手術が必要で、下肢静脈瘤血管内焼灼術+瘤切除術を行いました。

血管の中にカテーテルを挿入して静脈に熱を加えて細く、血流をなくしてしまいます。

瘤(こぶ)のところは5ミリ切開して切除を行いました。

手術時間は15分で終了し、1時間後には自力で電車で帰宅しています。

手術後2カ月の状態でこぶはなくなりました。傷もわずか見える程度となっています。

若い年代でも下肢静脈瘤になることがあり、自然に治ることはなくむしろ年齢とともに悪化していきます。

若くてもはっきりとしたこぶになっている方は、先のことを考えると早めに手術をしておいた方がいいと思います。

下肢静脈瘤血管内焼灼術

下肢静脈瘤の原因となっている、静脈にカテーテルを挿入し高周波やレーザーを用いて熱を加え静脈を細くして閉塞させる治療です。その結果、静脈が膨らまなくなるため血管が目立たなくなります。

術後の注意点と合併症

手術後は一時的に内出血やつっぱり感が出ることがあります。

皮膚の感覚が部分的にしびれたりすることがあり、1%の人でその症状が残ってしまうことがあります。

深部静脈血栓症が起き入院が必要となる方が0.1%あります。

またどうしても術後5年以上たつと再発してくる方が10%あります。

手術にかかる費用

健康保険が適用されます。

3割負担のかたであれば自己負担分が、片脚で46000円、両脚なら93000円

当院では、平成30年6月1日に施行された医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針(医療広告ガイドライン)に則り、術前又は術後の写真を掲載する場合は、通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を併記し、患者さんに誤認を与えないよう努めています。

なお、当院のプライバシーポリシーに反しない限り、掲載した写真は全て院内にて参照頂けます。ご希望の患者様は医師にお申し出ください。

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