症例紹介ブログBlog

足首の周りに細かい静脈瘤が目立つ方の治療例

60代の男性の方です。

6年前に他の病院で下肢静脈瘤結紮術を受けました。手術後はしばらく調子が良かったのですが、また静脈瘤が増えてきたので受診となりました。

手術後の再発では、残っていた静脈が悪化したり複雑になっていることが多いです。

この方も太もも付近で大きな静脈瘤ができていました。

治療経過が長く、立ち仕事を続けてきた方は足首のまわりに細かい静脈瘤ができてくることがあります。

足の上の方から静脈の血液が逆流し、足の下の方へと流れるのでどうしても足首周囲は影響を受けやすいからです。

治療としては太ももの大きな静脈瘤の手術をまずはおこないました。

手術後は、静脈の逆流がへるので足首周囲の静脈瘤はすこし減りましたがまだ目立ちます。

そのため硬化療法を追加しました。硬化剤という薬剤を静脈に直接注入しダメージを当てる方法です。

細い静脈瘤の治療法としておこなうことがあります。

その後は弾性ストッキングを着用してもらいますが、この細かい静脈瘤は完全に消えることはなかなか難しく、また悪化してきて再発する可能性もどうしても高くなってしまいます。

やはり早めの対処が大切です。

下肢静脈瘤硬化療法

細い静脈瘤がこの治療方法の対象になります。静脈に硬化剤という薬剤を直接注入し、その後しっかりと圧迫します。

静脈がダメージをうけて血流がなくなり目立たなくなります。外来通院で15分ぐらいで行えます。

術後の注意点と合併症

硬化剤を注入して血管が一時的に炎症が起きるため、血管が一時的に硬くなる硬結や血管に沿って皮膚が薄茶色になる色素沈着が起きてしまうことがあります。

多くの人が数カ月から1年ぐらいでそれらは治ります。

またどうしても再発してくることがあります。

手術にかかる費用

健康保険が適用されます。

3割負担のかたであれば自己負担分が、約6000円ていどになります。

 

当院では、平成30年6月1日に施行された医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針(医療広告ガイドライン)に則り、術前又は術後の写真を掲載する場合は、通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を併記し、患者さんに誤認を与えないよう努めています。

なお、当院のプライバシーポリシーに反しない限り、掲載した写真は全て院内にて参照頂けます。ご希望の患者様は医師にお申し出ください。

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