【解説】下肢静脈瘤の原因

人間の血管には動脈と静脈の2種類があります。

動脈は心臓から足へ、静脈は足から心臓へと血液が流れますが、動脈は心臓がポンプのように動き血圧を作り出し足の先まで血液が送り出されます。しかし静脈にはその血圧は届いてはいません。

ではどうやって静脈で血液が足から心臓にもどるかというと、足を動かすと筋肉が縮まり静脈を押して血液を上へと送り出します。

また静脈の中には一方方向になるための弁がありますので、それで上へ上へと血液が流れます。

この弁に圧力がかかって壊れるのが下肢静脈瘤です。

弁が壊れやすい原因としては

・長時間の立ち仕事（座っている仕事）　　特にじっとしている調理師さんや美容師さんなどのような職業の方

・妊娠　妊娠中はむくみが出やすいのでその間に静脈が傷んでしまいます。

・肉親が下肢静脈瘤の場合　　体質は似るようで親が下肢静脈瘤であれば子供もなりやすいです。

・加齢　どうしても年齢とともに静脈が壊れてしまいます。５０歳以上になるとよく見れば半数以上の方に下肢静脈瘤が見られます。

これらがなりやすい原因ですが、当てはまらなくても静脈瘤になることもあります。