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手術を行い、その後硬化療法も追加した下肢静脈瘤治療例

50歳代の女性の方

以前から下肢静脈瘤がありましたがだんだんと目立ち気になってきたため受診されました。

ふくらはぎの内側に太めの静脈のこぶがあり、膝の裏には網目状の細いタイプの下肢静脈瘤がみられました。

ふくらはぎの静脈瘤は下肢静脈瘤血管内焼灼術(カテーテルを挿入し静脈に熱を加える手術)が適していますのでまずはその手術を日帰りで行いました。

手術から1カ月が経過してふくらはぎの静脈瘤は改善しましたが膝の裏の網目状の静脈瘤はあまり変わりませんでした。痛んでいる静脈がそれぞれ別のものなので1回目の手術だけでは改善しませんでした。

そのため硬化療法(硬化剤という薬剤を静脈に注射する治療)を行いました。写真の黄色矢印のところから注射して静脈にダメージを与え、その後はサポーターなどでしっかり圧迫して静脈を押しつぶす感じになります。

硬化療法から1か月たちました。目立っていた静脈は血流がなくなっています。皮膚の色がすこし黒ずむ色素沈着が起きています。ほとんどの場合は6カ月以内に消えていきます。

静脈瘤の太さやタイプによって違う治療法が必要であったり、2回に分けて治療を行うこともあったりします。

下肢静脈瘤血管内焼灼術

下肢静脈瘤の原因となっている、静脈にカテーテルを挿入し高周波やレーザーを用いて熱を加え静脈を細くして閉塞させる治療です。その結果、静脈が膨らまなくなるため血管が目立たなくなります。

術後の注意点と合併症

手術後は一時的に内出血やつっぱり感が出ることがあります。

皮膚の感覚が部分的にしびれたりすることがあり、1%の人でその症状が残ってしまうことがあります。

深部静脈血栓症が起き入院が必要となる方が0.1%あります。

またどうしても術後5年以上たつと再発してくる方が10%あります。

手術にかかる費用

健康保険が適用されます。

3割負担のかたであれば自己負担分が、片脚で46000円、両脚なら93000円

当院では、平成30年6月1日に施行された医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針(医療広告ガイドライン)に則り、術前又は術後の写真を掲載する場合は、通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を併記し、患者さんに誤認を与えないよう努めています。

なお、当院のプライバシーポリシーに反しない限り、掲載した写真は全て院内にて参照頂けます。ご希望の患者様は医師にお申し出ください。

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