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ふくらはぎの下肢静脈瘤の治療例、抗生剤アレルギーのある方

60代の女性の方

約10年前からふくらはぎに血管が目立っていて、だるさ、おもさを感じていました。

以前に抗生物質でアレルギー症状が出たことがあるということでした。

右ふくらはぎに静脈瘤を認め、血管エコー検査では大伏在(ふくざい)静脈に逆流がみられ下肢静脈瘤と診断しました。

手術は、下肢静脈瘤血管内焼灼術目立つ部分は切除を行い、手術時間は16分で終了し術後1時間で帰宅していただくことができました。

通常は手術後に抗生物質を2日間のんでもらうのですが、抗生物質のアレルギーがあるため今回は処方しませんでした。下肢静脈瘤の手術で傷が化膿したりすることは1%未満で滅多にありません。

手術後は、特にアレルギー症状も出ることはなく、静脈瘤も改善しました。

 

薬を飲んでから蕁麻疹がでたりすることがあります。薬のアレルギーかもしれません。

アレルギーの可能性があるということであれば、その薬は使わない方がよいので病院を受診する時や手術を受けるときは問診票に書いておかないといけません。その時、薬の名前が分かっていた方が医師側としては対処がしやすいです。

今回ははじめにわかっていましたので抗生物質は使わないことにしました。必要となればアレルギーのでにくい抗生物質を使うこともあります。

下肢静脈瘤血管内焼灼術

下肢静脈瘤の原因となっている、静脈にカテーテルを挿入し高周波やレーザーを用いて熱を加え静脈を細くして閉塞させる治療です。その結果、静脈が膨らまなくなるため血管が目立たなくなります。

術後の注意点と合併症

手術後は一時的に内出血やつっぱり感が出ることがあります。

皮膚の感覚が部分的にしびれたりすることがあり、1%の人でその症状が残ってしまうことがあります。

深部静脈血栓症が起き入院が必要となる方が0.1%あります。

またどうしても術後5年以上たつと再発してくる方が10%あります。

手術にかかる費用

健康保険が適用されます。

3割負担のかたであれば自己負担分が、片脚で46000円、両脚なら93000円

 

 

当院では、平成30年6月1日に施行された医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針(医療広告ガイドライン)に則り、術前又は術後の写真を掲載する場合は、通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を併記し、患者さんに誤認を与えないよう努めています。

なお、当院のプライバシーポリシーに反しない限り、掲載した写真は全て院内にて参照頂けます。ご希望の患者様は医師にお申し出ください。

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