[解説]静脈瘤とは
下肢とは足のこと(腕のことは上肢と呼びます。)です。瘤とは「こぶ状に膨らんだ状態」のことですので、下肢静脈瘤とは足で静脈がこぶ状に膨らんだ状態のことです。
血管には動脈と静脈の2種類があります。静脈は足から心臓の方へ血液が戻るための血管で、本来であれば一方方向で流れるようになっています。そのために静脈の中には逆流防止弁があり片脚に数十個あるといわれています。それがあるので立っていても、血液は足の方には流れていかないのです。
下肢静脈瘤となっている方は、その弁が一部で壊れてしまっています。その結果、静脈の血液が逆流(足の方に流れる)してしまい、余分な血液がふくらはぎを中心に溜まってしまいます。それで静脈の圧力があがり膨らんでしまうわけです。
下肢静脈瘤とは、静脈が壊れて血液が逆流し静脈が膨らんでしまう病気です。