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肝硬変を患っている方の下肢静脈瘤治療症例

50代の男性の方

約5年前から下肢静脈瘤が目立つようになり下肢のむくみも伴うようになりました。

肝硬変と診断されていますが病院に定期通院しており、血液検査の大きな異常もなく腹水がたまっていることもありませんでした。

下肢静脈エコーでは、両方の大伏在(ふくざい)静脈に、拡張と逆流がみられ下肢静脈瘤と診断されました。

治療としては下肢静脈瘤血管内焼灼術(静脈の中にカテーテールをいれて内側からレーザーで熱を加える)と目立つ静脈瘤は部分切除をしました。静脈瘤が多かったので手術時間72分かかりましたが術後1時間で帰宅していただけました。

手術後は多少の皮下出血がありましたが自然軽快し特に問題ありませんでした。

手術後6週間では下肢静脈瘤は目立たなくなっています。

肝硬変を伴う下肢静脈瘤の方の治療は、腹水がたまっている、血小板が著しく低下している、黄疸がでているような場合は手術は安全とは言えません。そういう場合は弾性ストッキングをお勧めすることになります。

下肢静脈瘤血管内焼灼術

下肢静脈瘤の原因となっている、静脈にカテーテルを挿入し高周波やレーザーを用いて熱を加え静脈を細くして閉塞させる治療です。その結果、静脈が膨らまなくなるため血管が目立たなくなります。

術後の注意点と合併症

手術後は一時的に内出血やつっぱり感が出ることがあります。

皮膚の感覚が部分的にしびれたりすることがあり、1%の人でその症状が残ってしまうことがあります。

深部静脈血栓症が起き入院が必要となる方が0.1%あります。

またどうしても術後5年以上たつと再発してくる方が10%あります。

手術にかかる費用

健康保険が適用されます。

3割負担のかたであれば自己負担分が、片脚で46000円、両脚なら93000円

当院では、平成30年6月1日に施行された医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針(医療広告ガイドライン)に則り、術前又は術後の写真を掲載する場合は、通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を併記し、患者さんに誤認を与えないよう努めています。

なお、当院のプライバシーポリシーに反しない限り、掲載した写真は全て院内にて参照頂けます。ご希望の患者様は医師にお申し出ください。

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