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両方のすねの皮膚の色が変わってしまった下肢静脈瘤の治療例

80代の女性の方

11年前に両方の下肢静脈瘤の手術をしたことがありますが、数年前から皮膚の色が変わってきました。

近くの皮膚科に通院していたのですが改善がなくこちらのクリニックを受診されました。

両方の足に皮膚炎がみられ変色しています。この状態を色素沈着とよびます。

血管エコー検査では、左足には静脈瘤が再発していましたが、右足は静脈瘤はひどくはありませんでした。

原因としては下肢静脈瘤だけではありません

ご高齢で腰がわるいため日中は椅子に座ってあまり歩くことがありません。そのためにむくみが起きてしまい、皮膚炎が悪化してしまっています。

治療としては左足は下肢静脈瘤血管内焼灼術を日帰り手術で行いました。

また足がむくまないように分厚い包帯を巻いてもらうことにしました

その治療によりむくみがコントロールされるようになり少しずつ色が薄くなっていきました。

足のむくみを放置していると、このような皮膚炎、色素沈着が起きてしまいます。

むくむ原因はいろいろありますが、弾性ストッキングや包帯によってむくまないようにするのが重要になってきます。

下肢静脈瘤血管内焼灼術

下肢静脈瘤の原因となっている、静脈にカテーテルを挿入し高周波やレーザーを用いて熱を加え静脈を細くして閉塞させる治療です。その結果、静脈が膨らまなくなるため血管が目立たなくなります。

術後の注意点と合併症

手術後は一時的に内出血やつっぱり感が出ることがあります。

皮膚の感覚が部分的にしびれたりすることがあり、1%の人でその症状が残ってしまうことがあります。

深部静脈血栓症が起き入院が必要となる方が0.1%あります。

またどうしても術後5年以上たつと再発してくる方が10%あります。

手術にかかる費用

健康保険が適用されます。

3割負担のかたであれば自己負担分が、片脚で46000円、両脚なら93000円

当院では、平成30年6月1日に施行された医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針(医療広告ガイドライン)に則り、術前又は術後の写真を掲載する場合は、通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を併記し、患者さんに誤認を与えないよう努めています。

なお、当院のプライバシーポリシーに反しない限り、掲載した写真は全て院内にて参照頂けます。ご希望の患者様は医師にお申し出ください。

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