症例紹介ブログBlog

ふくらはぎの後面の下肢静脈瘤治療例

70歳代の男性の方です。

以前からふくらはぎの後ろに静脈瘤がありましたが、だんだんと目立つようになってきているということでした。静脈瘤による症状はあまりなく、特に立ち仕事などもしていません。

症状があまりなく弾性ストッキングで様子をみるという方法もありますが、大きくなってきているということと見た目としてもご本人が気になる、ということで手術をすることとなりました。

手術は下肢静脈瘤血管内焼灼術+瘤切除術を行いました。(手術時間16分)

下肢静脈瘤の原因となっている小伏在静脈という直線状の静脈はカテーテルを挿入して内側から熱を加えて処理をしました。見た目にみえる瘤は、その血管からの枝がふくらんだものです。写真の赤丸のところを3か所3ミリ程度小さく皮膚切開をして瘤を部分切除しました。

手術終了後55分で歩ける状態で帰宅していただくことができました。

 

手術後5週間後の写真では、大きな静脈瘤は改善しています。傷もほとんどわかりません。

一部静脈瘤が残っていますが手術後2,3か月でだんだんと小さくなってくるのでしばらく様子をみることとなりました。

もし残ったとしても様子をみても大丈夫ですし、硬化療法で追加治療を行うこともできます。

下肢静脈瘤血管内焼灼術

下肢静脈瘤の原因となっている、静脈にカテーテルを挿入し高周波やレーザーを用いて熱を加え静脈を細くして閉塞させる治療です。その結果、静脈が膨らまなくなるため血管が目立たなくなります。

術後の注意点と合併症

手術後は一時的に内出血やつっぱり感が出ることがあります。

皮膚の感覚が部分的にしびれたりすることがあり、1%の人でその症状が残ってしまうことがあります。

深部静脈血栓症が起き入院が必要となる方が0.1%あります。

またどうしても術後5年以上たつと再発してくる方が10%あります。

手術にかかる費用

健康保険が適用されます。

3割負担のかたであれば自己負担分が、片脚で46000円、両脚なら93000円

 

当院では、平成30年6月1日に施行された医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針(医療広告ガイドライン)に則り、術前又は術後の写真を掲載する場合は、通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を併記し、患者さんに誤認を与えないよう努めています。

なお、当院のプライバシーポリシーに反しない限り、掲載した写真は全て院内にて参照頂けます。ご希望の患者様は医師にお申し出ください。

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