ふくらはぎの後ろに目立つ下肢静脈瘤の治療例
76歳女性の方
約20年前からふくらはぎの後ろに静脈瘤が目立っていました。最近になり痛みが伴うようになってきたのでクリニックを受診されました。
下肢静脈エコーではふくらはぎの小伏在静脈に逆流が認められました。
手術は下肢静脈瘤血管内焼灼術(レーザー)+静脈瘤切除を行いました。
麻酔は局所麻酔と静脈麻酔を併用し眠っている間に手術が24分で終了しました。
術後1時間で帰宅してもらっています。
手術後の状態では静脈瘤は目立たなくなっています。
下肢静脈瘤血管内焼灼術
下肢静脈瘤の原因となっている、静脈にカテーテルを挿入し高周波やレーザーを用いて熱を加え静脈を細くして閉塞させる治療です。その結果、静脈が膨らまなくなるため血管が目立たなくなります。
術後の注意点と合併症
手術後は一時的に内出血やつっぱり感が出ることがあります。
皮膚の感覚が部分的にしびれたりすることがあり、1%の人でその症状が残ってしまうことがあります。
深部静脈血栓症が起き入院が必要となる方が0.1%あります。
またどうしても術後5年以上たつと再発してくる方が10%あります。
手術にかかる費用
健康保険が適用されます。
3割負担のかたであれば自己負担分が、片脚で46000円、両脚なら93000円