下肢静脈瘤に血管内焼灼術と瘤切除術を行った方
70歳代の女性の方で10年前から下肢静脈瘤が目立ち始め、さらにだるさとむくみも伴うようになってきたため、クリニックに来れられました。
診察では右のふくらはぎに下肢静脈瘤が目立ちます。血管エコー検査では両足の大伏在静脈に拡張と逆流が認められました。
左足は見た目にはあまり静脈瘤はないのですが、だるさなどの症状があるため両足を一度で手術することとなりました。
写真は右足のみだしています。
右足に静脈瘤が目立ちます。下肢静脈瘤血管内焼灼術と瘤切除術を行いました。両足行い手術時間42分で終了し、術後1時間後には歩いて帰宅してもらえました。
赤い丸のところは目立つ瘤を、小さな傷で切除しています。
手術後2か月もたつと傷も目立たなくなってきており、静脈瘤はきれいになっています。
下肢静脈瘤血管内焼灼術
下肢静脈瘤の原因となっている、静脈にカテーテルを挿入し高周波やレーザーを用いて熱を加え静脈を細くして閉塞させる治療です。その結果、静脈が膨らまなくなるため血管が目立たなくなります。
術後の注意点と合併症
手術後は一時的に内出血やつっぱり感が出ることがあります。
皮膚の感覚が部分的にしびれたりすることがあり、1%の人でその症状が残ってしまうことがあります。
深部静脈血栓症が起き入院が必要となる方が0.1%あります。
またどうしても術後5年以上たつと再発してくる方が10%あります。
手術にかかる費用
健康保険が適用されます。
3割負担のかたであれば自己負担分が、片脚で46000円、両脚なら93000円