症例紹介ブログBlog

膝部分、手術後再発してきた下肢静脈瘤

60歳代の男性の方です。

約14年前に下肢静脈瘤の手術をうけましたが、また静脈瘤が目立つようになってきました。その当時は結紮術を受けたと思われるのですが、残っていた静脈が発達してきたようです。

膝の内側に静脈瘤が目立ちます。

下肢静脈瘤血管内焼灼術+瘤切除を行いました。

レーザーで静脈瘤の本幹を焼灼処理しておき、目立つ静脈瘤は数ミリの傷で切除を行いました。

手術時間は42分で、手術後約1時間で帰宅していただきました。

手術後、1週間目です。手術したところは皮下出血で青くなっていますが、特に痛みはなく生活に不自由はありませんでした。

手術後は、どうしてもこのような皮下出血(内出血)が起きることが多いです。

静脈瘤は目立たなくなり、皮下出血も吸収されて治っています。

 

手術後の再発について

下肢静脈瘤の治療後に再発することがあります。だいたい10年ぐらいたつと約10%の方は再発するといわれています。手術しても、他にのこっている静脈が、また静脈瘤になってきます。特に立ち仕事を続けているとなりやすいです。予防とすると弾性ストッキングを日中は着用することが好ましいです。

 

下肢静脈瘤血管内焼灼術

下肢静脈瘤の原因となっている、静脈にカテーテルを挿入し高周波やレーザーを用いて熱を加え静脈を細くして閉塞させる治療です。その結果、静脈が膨らまなくなるため血管が目立たなくなります。

術後の注意点と合併症

手術後は一時的に内出血やつっぱり感が出ることがあります。

皮膚の感覚が部分的にしびれたりすることがあり、1%の人でその症状が残ってしまうことがあります。

深部静脈血栓症が起き入院が必要となる方が0.1%あります。

またどうしても術後5年以上たつと再発してくる方が10%あります。

手術にかかる費用

健康保険が適用されます。

3割負担のかたであれば自己負担分が、片脚で46000円、両脚なら93000円

当院では、平成30年6月1日に施行された医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針(医療広告ガイドライン)に則り、術前又は術後の写真を掲載する場合は、通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を併記し、患者さんに誤認を与えないよう努めています。

なお、当院のプライバシーポリシーに反しない限り、掲載した写真は全て院内にて参照頂けます。ご希望の患者様は医師にお申し出ください。

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