1日12時間の立ち仕事で足の皮膚の色が変わってしまった方の治療例
下肢静脈瘤がひどくなると皮膚炎が起こりすねのあたりの皮膚の色が変わってしまうことがあります。
こうなると重症の部類になってきます。
40代の男の方で飲食業で1日12時間の立ち仕事です。
数年前から皮膚の色が変わってきました。
治療前の状態では特に左下腿が浮腫と皮膚炎がひどく触ると熱感があります。
手術は両足を同じ日に下肢静脈瘤血管内焼灼術(レーザー治療)を行い手術時間は35分でした。
手術1時間後には帰宅し翌日からはお仕事をされています。
その後は弾性ストッキングを着用しステロイド軟こうをぬってもらい、手術後は左ふくらはぎの周径が術前42cmだったものが40cmとなりむくみが改善しました。
それにより皮膚炎、熱感もなくなりました。
下肢静脈瘤血管内焼灼術
下肢静脈瘤の原因となっている、静脈にカテーテルを挿入し高周波やレーザーを用いて熱を加え静脈を細くして閉塞させる治療です。その結果、静脈が膨らまなくなるため血管が目立たなくなります。
術後の注意点と合併症
手術後は一時的に内出血やつっぱり感が出ることがあります。
皮膚の感覚が部分的にしびれたりすることがあり、1%の人でその症状が残ってしまうことがあります。
深部静脈血栓症が起き入院が必要となる方が0.1%あります。
またどうしても術後5年以上たつと再発してくる方が10%あります。
手術にかかる費用
健康保険が適用されます。
3割負担のかたであれば自己負担分が、片脚で46000円、両脚なら93000円