下肢静脈瘤|日帰り手術
下肢静脈瘤の日帰り手術は一般的に入院を必要としません。ただし、手術の詳細や具体的な状態によって異なる場合がありますので、以下の状況をご確認ください。
日帰り手術に注意が必要なのは、以下のような状況が考えられます:
合併症のリスクが高い場合:
◆基礎疾患(持病のことです)として高血圧、糖尿病、心臓疾患、肝機能障害などがある場合、手術のリスクが高まる可能性があります。
◆血管、心臓の病気のために血液をサラサラにする薬を飲んでいる方(抗凝固療法)
◆ご高齢の方
◆人工透析をしている方
但し、ご自分で食事をしたり身の回りのことができている方であれば下肢静脈瘤の日帰り手術を行うことができます。
手術を終えて自分で歩行もできますし、日常生活は大きな支障なく生活ができます。翌日には仕事に行っている方も多いです。
また、手術部位の複雑さ:静脈瘤の位置や大きさによって、手術の複雑さが異なります。特に大きな静脈瘤や複数の静脈瘤がある場合、日帰り手術が難しいことがあります。
下肢静脈瘤の治療法は、いくつかの方法があります。患者さんの症状や健康状態によって選択されることが一般的です。以下に主な治療法を説明します。
◆圧迫療法:弾性ストッキングを着用して足の静脈を圧迫し、血流を促進する方法です。軽症から中等症の患者さんに適しています。
◆手術治療:根治を目指す方法で、いくつかの種類があります。
◆血管内焼灼術:伏在静脈を内側から焼き焦がして塞ぐ方法です。
◆血管内塞栓術:接着剤を血管内に注入して静脈を塞ぐ方法です。
◆静脈瘤切除:静脈瘤部分を切開して血管を抜き取る方法です。
注意が必要なことはクリニックでは外来(通院)の手術になります。生命保険会社の医療保険に加入されている人も多いと思いますが、通院の手術では支払いも少なくなりますが、保険給付金も少なくなることが多いです。古い保険だと入院でないと手術給付金はおりない、ということもありますので保険の内容をよくご確認ください。
入院で手術ということなら病院での手術が必要となります。
外来手術とは、入院をしない手術のこと。
「日帰り入院」と「外来手術」の違いは、入院の有無です。
確認は、「日帰り入院」の項目で解説した領収証や診療明細書で「入院料等」の項目に「診療報酬点数」の記載の有無で確認が可能です。
民間の医療保険における「外来手術」は、保険会社ごと・契約の保険種類・加入時期により、手術給付金の対象になるかどうかが違います。必ず、ご加入中の保険会社もしくは担当営業にご確認ください。