下肢静脈瘤の日帰り手術Day surgery
下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤かどうかのチェック
- 足の症状であてはまるものがあったら、下肢静脈瘤かもしれません。 ご自分の足を確認してみましょう。
- 足がむくむ、足が痛い
- 夜中によくこむらがえりがおきる
- 重くだるい状態が続く
- 主に夕方に症状がひどくなる
- 皮膚が硬くなってきた
- 血管の青い色が目立ったり、皮膚が茶色っぽく、黒っぽくなってきた
- 足首、ふくらはぎ、太ももの内側の血管が浮き出て見える
- 長時間の立ち仕事をしている
- 家族に下肢静脈瘤になった人がいる
下肢静脈瘤の原因

下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤の検査

超音波検査(エコー検査)について
どんな治療を行うか
こんな方は治療が必要
- 脚が重い、だるい、むくむ
- 脚が痛い、就寝中のこむら返り
- 脚の血管が浮き出てきた、黒ずんできた
静脈瘤の太さや症状、それに加え患者さん自身のご年齢、持病、ご希望をお聞ききながら相談して決めるのが一番良いと思います。 見た目にひどくても何の症状もなければ様子を見ても大丈夫ですが、皮膚炎や静脈炎といった症状があれば早めの手術が必要になってきます。
5ミリ以上の静脈瘤があってだるさ、むくみなどの症状があったり、年々静脈瘤が増えてきている方
静脈瘤としては中等症で、日帰り手術が勧められます。静脈瘤の形によって高周波カテーテルやレーザーによる血管内焼灼術、静脈抜去手術、静脈結紮術など方法はいくつかありますが、3つの方法を静脈瘤の状態で組み合わせて行います。見た目に静脈瘤はあるけども症状がない方
軽症のため手術をする必要性は低く、今後の悪化の予防のためには弾性ストッキングが効果的です。それでも静脈瘤が増えてくるようなら、その時点で手術を考えれば良いです。5ミリ未満の細い静脈瘤で、特にそこに痛みがあったり気になる方
静脈瘤切除手術または硬化療法下肢静脈瘤の治療
下肢静脈瘤に対応する方法として、手術、硬化療法、弾性ストッキング、日常生活で気を付けること、があります。個々の患者さんの状態に応じて組み合わせながらよりよい治療を選ぶことになります。手術

下肢静脈瘤血管内焼灼術(レーザーや高周波による治療) 手術時間 約20分

レーザー治療について
下肢静脈瘤血管内塞栓術(グルー治療)
下肢静脈瘤の血管の中に医療用の接着剤(グルー)を注入し血管を処置する方法です。レーザーで熱を加える代わりに、薬で静脈を閉塞させてしまいます。 血管内塞栓術(グルー治療)はベナシールという医療機器が保険適応されるようになり治療ができるようになりました。 静脈麻酔で眠っている間に、カテーテルを静脈内に挿入して接着剤(グルー)を注入し圧迫する方法です。治療時間は約20分ぐらいで終了し、手術後は1時間ぐらい休憩してから帰宅できます。 レーザーと違い熱を加えたり局所麻酔を打つ必要がない点では体に優しくメリットがありますが、薬に対するアレルギー反応が出る可能性があったり、静脈がかなり曲がりくねっている場合は治療がしにくいデメリットがあります。また3割負担の方だとレーザーより費用がすこし高くなります。 塞栓術(グルー治療)は、すべての下肢静脈瘤の方に行うことはできないですが、静脈瘤の状態に応じてこちらを選択して治療を行うこともできます。瘤切除 手術時間 約+10分
血管内焼灼術を行うことでふくらはぎの静脈瘤は目立たなくなることが多いのですが一部残ってしまうことがあります。より静脈瘤をきれいに治すためには、目立つこぶ状の静脈瘤は3mmぐらい切開して切除してしまいます。およそ1-5カ所ぐらい追加切除します。伏在静脈抜去術(ストリッピング術) 手術時間 約30分

硬化療法

良い点
外来通院で1回15分程度でできる。 点滴や注射と同じようなやり方なのであまり痛くない。悪い点
太い静脈は治療できない。 期待していた程、静脈瘤が消えないことがある。 血管に沿って薄く色がついたり固くなり、治るのに数か月かかることがある。 薬を注射して1週間ぐらいはしっかりと圧迫しておかないと効果が半減します。弾性ストッキング
